(東日本大震災以降編)
🛑格言
【地震予知は難しいが、地震予想はそうでもない。恐れずに、安全・安心を届けよう】
【仮に日本国中で、一日に1回も地震が発生せずに、10日間続いたとしたら、すでに大地震が発生しているだろう】
🛑原理
【余震や群発地震などの場合を除き、地震の発生回数が少なくなればなるほど、地震の規模は大きくなる傾向がある】
🟡一日において、発生する地震の回数が4回を下回って来たら用心し、2回を下回って来たら、危険と思え。
🟡地震発生回数が少ない日(0〜4回/日)が連続した場合、3日続けば用心し、6日以上続けば危険と思え。また、地震発生回数が極端に少ない日(0〜2回/日)が3日続けば、すでに危険と思え。
🟡2か月に一度は、最大震度5弱以上の地震が発生するものだと思え。
したがって、2か月続けて最大震度5弱以上の地震が発生していない場合は、用心しろ。3か月以上続いた場合は、危険と思え。
🟡急激に地震発生回数が減少した場合、危険が近づいていると考え、注意を怠るな。
🟡新月・満月の日を挟み、前後の11日間は、地震に気をつけろ。地震が発生しやすい。
ただし、大規模な地震の場合、前後に少しずれる場合が多く、新月と満月の中間の時期でも、気を抜くな。月夜の晩は、月を眺めよ。
🟡震央地の「三陸沖」、「駿河湾」、「三重県南東沖」、「和歌山県南方沖」での地震は、どんなに規模の小さな地震でも、用心し、注意を怠るな。
🟡震央地の「三陸沖」、「駿河湾」、「三重県南東沖」、「和歌山県南方沖」で最大震度が5弱や5強の地震が発生しても、それを本震と思うな。さらに、この後、本震が発生するかもしれないと考えて、注意を怠るな。
🟡最大震度5弱の地震が発生後、24時間以内に10回以上地震が発生した場合、また、最大震度5強の地震が発生後、24時間以内に10回以上地震が発生しなかった場合、直後、近い将来、あるいは遠い将来に、何かが起こると思え。
🟡前月、あるいは数か月前から、一月に発生する地震回数が多い地域は、危険だと考え、注意を怠るな。具体的には、一月に6回以上地震が発生する地域では、十分な備えをしておけ。
🟡最大震度5弱以上の地震が発生した場合、24時間以内に発生する地震の震央地では、将来、最大震度5弱以上の地震が発生する可能性があり、用心しろ。早く発生した地震ほど可能性は高いので、気をつけろ。
【地震予想の要点】
1 月別の地震発生予想(震度)の目安
○ 基準 前月の地震発生回数 最大震度予想
● A 〜109回/月 6弱以上
● B 110〜119回/月 5強以上
● C 120〜129回/月 5弱以上
● D 130〜139回/月 5弱
● E 140〜349回/月 無し
● F 350回/月〜 5弱以上
※ 前月に発生した地震回数と前前月に発生した地震回数を比較し、減少幅の大きいものについては、適宜補正(1ランクアップ:無し⇒5弱、5弱⇒5弱以上、5弱以上⇒5強以上、5強以上⇒6弱以上、6弱以上⇒6強以上)をしていただきます。
●前前月の地震発生回数が129回までの場合で、減少回数が20回以上であったとき。
●前前月の地震発生回数が130回から139回までの場合で、減少回数が30回以上であったとき。
●前前月の地震発生回数が140回以上であった場合で、減少率が30パーセント以上であったとき。
2 最大震度5弱以上の地震連続無発生月数による地震発生予想(震度)の目安
○ 基準 連続無発生月数 ➡ 将来震度予想
➡(発生期間予想)
● A 連続4か月以上 ➡6強以上
➡ (1年以内に地震発生)
● B 連続3か月+加算無発生月数 ➡
6強以上 ➡(1年半以内に地震発生)
● C 連続2か月+加算無発生月数✕2以
上 ➡ 6強程度 ➡
(2年半以内に地震発生)
● D 連続3か月 ➡ 6弱程度 ➡
(6か月以内に地震発生)
● E 連続2か月+加算無発生月数
➡6弱程度(6か月以内に地震発生)
● F 連続2か月 ➡ 5強程度 ➡
(1〜2か月以内に地震発生)
※最大震度5弱以上の地震が発生していない月が連続した場合、その期間内に発生する震度1以上の地震の発生回数が少ないほど、発生する地震の最大震度が大きくなる可能性が高い。
◎東日本大震災後の「循環」の形式(基本形)
①「期間の始まり」
(連続無発生月数:2か月、3か月、4か月以上)+加算無発生月数
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※ピーク前月(+前前月)に、必ず震度5弱以上の地震が発生しないわけではありませんが、発生する月数より発生しない月数が長くなるほど、規模の大きな地震となる傾向があります。)
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ピーク月(循環期間内で、最も震度の大きい、地震規模の大きいもの、最大震度5強以上)
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「期間の終わり」(数か月〜2年以内)
3 地震発生危険度のランクとレベル
🔶地震発生危険度ランクの内容
○ランク1
一日において、震度1以上の地震発生回数が2回以下(0〜2回)の場合が1日又は2日連続した場合
【例】R5.7.25 2回 ➡ ランク1
○ランク2
一日において、震度1以上の地震の発生する回数が4回以下で、3日以上連続し、その間に、一日に発生する地震の回数が3回又は4回のときの合計日数が、一日に発生する地震の回数が2回以下のときの合計日数より多い場合
【例】R5.7.11 3回 ➡ ランク2
R5.7.12 3回 ➡ ランク2
R5.7.13 3回 ➡ ランク2
R5.7.14 3回 ➡ ランク2
R5.7.15 2回 ➡ ランク2
○ランク3
一日において、震度1以上の地震の発生する回数が4回以下で、3日以上連続し、その間に、一日に発生する地震の回数が2回以下のときの合計日数が、一日に発生する地震の回数が3回又は4回のときの合計日数より多い場合
【例】R5.7.4 0回 ➡ ランク3
R5.7.5 1回 ➡ ランク3
R5.7.6 4回 ➡ ランク3
🔶地震発生危険度レベルの内容
レベル0⇒ほぼ安心
レベル1⇒やや用心
レベル2⇒注意
レベル3⇒危険
レベル4⇒まもなく地震発生
レベル5⇒本震発生
🔶「日別の地震発生回数による目安 ランク・レベル」について
○レベル0(ほぼ安心)
ほとんど最大震度5弱以上の地震が発生する恐れがない。
しかし、大規模地震発生後の暫くの間(半年から1年)、余震が頻発する中で、まれに最大震度5弱から6弱程度の地震が発生する可能性有り。
○レベル1(やや用心)
最大震度5弱程度の地震が発生する可能性有り。
●ランク1(地震無発生日、1日又は2日間の連続性)9回以内⇒5弱
●ランク1(地震無発生日、1日又は2日間の連続性)10回以上⇒5弱以上
《補正》
○「レベル1ー●」のうち、●の数値が20(20日間)刻みで1ランクのアップを行います。
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●1ランクアップ
震度5弱➡5弱以上➡5強以上➡6弱以上➡6強以上
○レベル2(注意)
最大震度5弱から最大震度6弱程度の地震が発生する可能性有り。
●ランク2(3日間程度の連続性)4回以内⇒5弱
●ランク2(3日間程度の連続性)5回以上⇒5弱以上
●ランク2(6日間程度の連続性)1回⇒5強
●ランク2(6日間程度の連続性)2回以上⇒6弱
○レベル3(危険)
最大震度5弱以上の地震が発生する可能性有り。
●ランク3(3日間程度の連続性)1回⇒5弱
●ランク3(3日間程度の連続性)2回以上⇒5強
●ランク3(3日間程度の連続性:全て一日の地震発生回数が2回以下の場合)⇒6弱
●ランク3(6日間程度の連続性) ⇒6弱
●ランク3(9日間程度の連続性)⇒6強以上
○レベル4(まもなく地震発生)
最大震度6強以上の地震が発生する可能性有り。
※大規模地震発生を想定した場合の前震を予想
●プレート境界地震(次の①〜④の震央地に注目)
①三陸沖 ② 駿河湾 ③三重県南東沖 ④和歌山県南方沖
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🔴最大震度5強の地震が発生した場合で、地震発生から24時間以内に発生する地震の回数が、10回を下回るとき。1年以内に規模の大きな地震が発生する可能性があります。
🔴最大震度5弱の地震が発生した場合で、地震発生から24時間以内に発生する地震の回数が10回以上の回数となるとき。数日後から1か月以内に、震度5弱以上の地震が発生する可能性があります。また、将来、大規模地震が発生する場合もあります。
○レベル5(地震発生)
○Y(余震)─レベル1(余震に用心)
本震発生後、1日において震度1以上の地震の発生する回数が10回から24回までとなる場合
⇒本震より規模の小さい余震で、最大震度5強・5弱の余震が発生する可能性有り。
1日における地震の発生回数が前日までと比較して、特に少なくなる場合には注意を要する。
○Y(余震)─レベル2(余震に注意)
本震発生後、1日において震度1以上の地震の発生する回数が25回以上となる場合
⇒本震と同程度よりやや規模が小さい余震で、最大震度6弱以上の余震が発生する可能性有り。
本震発生24時間以内において震度1以上の地震の発生する回数が100回程度以上となる場合
(最大震度6弱以上の余震が発生する可能性が高い。)1日における地震の発生回数が前日までと比較して、急激に少なくなる場合には特に注意する。
①:一日の地震発生回数が0〜2回で、前日の発生回数の差が5回以上の場合
前日の地震発生回数 🚫
当日の地震発生回数 🔽
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🚫前日 5回以上➡🔽当日 0回
🚫前日 6回以上➡🔽当日 1回
🚫前日 7回以上➡🔽当日 2回
このような状況が1回発生した後、数日後から数週間後に最大震度5弱以上の地震が発生する場合もあれば、5回、6回とこのような状況が発生しても、なかなか最大震度5弱以上の地震が発生しない場合もありますが、回数が多くなった場合ほど、近い将来、より規模の大きな地震や火山の噴火が発生する可能性が高くなる傾向があります。
②:最大震度5強の地震が発生した場合で、地震発生から24時間以内に発生する地震の回数が、10回を下回るとき。1年以内に規模の大きな地震が発生する可能性があります。
③:最大震度5弱の地震が発生した場合で、地震発生から24時間以内に発生する地震の回数が10回以上の回数となるとき。数日後から1か月以内に震度5弱以上の地震が発生する可能性があります。また、将来、大規模地震が発生する場合もあります。
④:地震発生において特異な状況が現れた場合
【🔴群発地震の例】
一日の地震発生回数
R5.4.30 7回
R5.5.1 18回 ➡群発地震の前触れ
R5.5.2 4回
※R5.5.1の場合、一日の地震発生回数18回のうち、7回が沖縄本島近海で、3回がトカラ列島近海で地震発生。また、R5.5.3に、トカラ列島近海で4回地震が発生しています。本震に連動する余震ではないのに、一日に同じ震央地内で地震が多発しています。特異な状況です。なお、地震が発生した場合、震度4以上でないと、本震に連動する余震は、あまり発生していません。
結果として、R5.5.11から連日、地震が続いたトカラ列島近海の群発地震の前触れと判断しています。
【群発地震が近年発生しているところ】
●R5.5月(2023) 新島・神津島近海
●R5.5月(2023) トカラ列島近海
●R3.12月(2021)トカラ列島近海
●R3.4月(2021) トカラ列島近海
●H12.7月(2000)新島・神津島近海
●H12.6月(2000)三宅島近海
●H12.3月(2000)胆振地方西部
●H10.8月(1998)長野県中部
【🔴火山噴火の例】
火山噴火の場合、火山が噴火する前1か月ほどから2か月ほどの間に、最大震度5弱以上の地震が数回、発生する傾向があります。また、余震が発生する割には、火山噴火前の数週間は、一日の地震発生回数は、少ない傾向にあります。
【火山の噴火が近年発生しているところ】
●R4.7.24(2022) 桜島噴火
●H27.6.30(2015) 箱根山噴火
●H27.6.16(2015) 浅間山噴火
●H27.5.29(2015) 口永良部島新岳噴火
●H26.9.27(2014) 御嶽山噴火
●H21.5..27(2009) 浅間山噴火
※直近の【新月】又は【満月】の前後5日間を含む11日間に地震が発生する傾向が高い。ただし、最大震度7を記録した大規模地震は、阪神大震災を除くと、【新月】又は【満月】を過ぎて6日目以降、又は、【新月】又は【満月】に近づく6日前以前に発生する傾向があります。
6 地震発生の可能性が高い震央地
🔶①前月に、震度1以上の地震発生回数が多い(6回以上)震央地では、震度5弱以上の地震が発生する可能性が高い。
🔶②数か月前の一月間に、震度1以上の地震の発生回数が多かった震央地で、そのときには、震度5弱以上の地震は発生しなかったが、その後、毎月の地震発生回数が3〜5回程度で数か月推移したところで、震度5弱以上の地震が発生する場合があります。東北地方の太平洋側沖合いで発生する地震に、たびたび見受けられます。
🔶③前月と前前月を比較して、地震の発生回数が大きく増加した震央地については、震度5弱以上の地震が発生する可能性があります。
🔶④日頃、ほとんど地震が発生していない震央地であっても、過去に規模の大きな地震が発生している震央地では、規模の大小にかかわらず、注意を怠らないでください。震度5弱以上の地震が発生する可能性があります。
特に、東日本大震災の震央地「三陸沖」、昭和東南海地震の「三重県南東沖」、昭和南海地震の「和歌山県南方沖」のように、周辺・近辺で震度5弱以上の地震が発生していても、これらの地域では、日頃から震度5弱以上の地震が発生することがなく、それどころか、ほとんど動きがありません。この三地域とも、共通しています。(固着域ということなのか。)
海域におけるプレートによる巨大地震が発生する場合、本震の前に前震が発生する可能性が高いのではないかと予想しています。
東日本大震災のように、H11.3.11本震発災前のH11.3.9に前震がありました。ほとんどの方々は、これが本震であると思ったに違いありません。周りに流されず、自分で判断するという力を蓄える必要があると思っています。
✿特に注意を要する地域
◎プレートによる大規模地震発生予想震央地
・駿河湾
🔶⑤最大震度5弱以上の地震が発生した場合、地震発生から24時間以内に発生する地震の震央地については、近い将来、震度5弱以上の地震が発生する可能性があります。(地震発生から24時間以内に、何回、何十回の地震が発生していますが、そこは、どこの震央地でしょうか。)
●一般に、最大震度5弱の場合、その多くは、地震発生から24時間以内に発生する地震の回数が10回を下回っていますが、時々、10回以上の回数となることがあります。その場合、数日後から1か月ほどの間に、最大震度5弱以上の地震が発生する可能性が高いです。また、相当の期間が経過した後に、大規模地震が発生する場合もあります。(例)熊本地震(熊本県熊本地方)
●次に、最大震度5強の場合では、地震発生から24時間以内に発生する地震の回数は、10回以上の回数となることの方が非常に多いのですが、時々、10回を下回ることがあります。最大震度5強の地震が発生した場合に、地震発生から24時間以内に10回以上発生するのが通例であるのに、地震が10回を下回る場合、状況によっては、同じ震央地または、異なる震央地で、直に又は近い将来に、地震が発生する可能性が高いです、
また、同じ震央地において、更に大きな地震となり発生することがあります。その地震は、前震ということになります。
●最大震度5弱以上の地震が発生してから、24時間以内に発生する地震のうち、最大震度5強以上の場合では、殆ど本震に対する余震であると思われますが、中には余震ではないものも、発生しています。その中で、特に注目するべき震央地としましては、本震発生後、早い時点で発生したもの、地震の発生回数の多いもの、過去にも度々見受けられるもの、近年あまり見受けられることがなくなってはいたが、急に出現したもの等といったものです。ご注意ください。
※過去の記録から、最大震度5又は5弱以上の地震が発生していな震央地については、当初の調査対象から除く場合があります。