過去の地震から見えてくるものを把握し、整理してみました(データは、気象庁の震度データによります。)。
次の通りに、昭和南海地震後の期間を3つの期間に区分しました。
🔶昭和南海地震(1946.12.21)後から三陸はるか沖地震(1994.12.28)まで【平穏期】
【特徴】①地震の発生は少ない。
②海域での地震が主
③最大震度5以上の地震連続無発生月数が長期間である。➡最長で、51か月
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昭和22年1月〜平成4年12月の46年間、最大震度6以上の地震は、次の3回しか発生していない。
※①昭和23年6月、②昭和47年12月、③昭和57年3月21日(浦河沖地震)
●昭和22年1月〜平成6年12月 576か月
○昭和22年1月〜平成6年12月における全期間から震度5以上の地震発生月数を割り返した数値➡9➡9か月に一度、震度5以上の地震が発生している。
○ 基準 地震発生割合 将来震度予想
● A 8〜12年に一度 6以上
● B 9か月程度に一度 5以上
●三陸はるか沖地震発生直前に、北海道近辺の海域で最大震度6の地震発生
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【その時期に発生した主な地震】
※ここまでが、海域で発生する地震が主体であった期間
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※ここからが、陸域で発生する地震が増えた期間
🔶三陸はるか沖地震(1994.12.28)後から東日本大震災(2011.3.11)まで【活発期】
【特徴】①地震の発生が多くなる。
②陸域での地震が多くなる。
③最大震度5弱以上の地震連続無発生月数が短期間となる。➡最長で、13か月
●平成7年1月〜平成23年3月 195か月
○平成7年1月〜平成23年3月における全期間から震度5以上の地震発生月数を割り返した数値
➡2.74➡2〜3か月程度に一度、震度5弱以上の地震が発生している。
○ 基準 連続無発生月数 将来震度予想
● A 連続8か月程度以上 6弱以上
● B 連続5〜7か月程度 5強以上
● C 連続3〜4か月程度 5弱以上
※最大震度5弱以上の地震が発生していない月が連続した場合、その期間内に発生する震度1以上の地震の発生回数が少ないほど、発生する地震の最大震度が大きくなる可能性が高い。
※2〜3年程度の間隔で、最大震度6強クラスの地震が発生する可能性が高い。
◎月別の地震発生予想(震度)の目安
○ 基準 前月の地震発生回数 最大震度予想
● A 〜 79回/月 震度 6弱以上
● B 80〜 89回/月 震度 5弱以上
● C 90〜99回/月 震度5弱
● D 100〜249回/月 無し
● E 250回/月〜 震度5弱以上
🔶東日本大震災後【加速期】
【特徴】①地震の発生は、非常に多くなる。
②海域、陸域とも地震が多く、地震の発生場所の偏りがなく、日本国中至る所で、地震が発生している。
③最大震度5以上の地震連続無発生月数がさらに短期間となる。➡最長で、4 か月
●平成23年4月〜令和4年12月 141か月
○平成23年4月〜令和4年12月における全期間から震度5弱以上の地震発生月数を割り返した数値➡1.69➡1〜2か月に一度、震度5弱以上の地震が発生している。
○ 基準 連続無発生月数 将来震度予想
● A 連続4か月以上 6弱以上(1年以内)
● B 連続3か月 5強以上(半年以内)
● C 連続2か月 5弱以上(半年以内)
※最大震度5弱以上の地震が発生していない月が連続した場合、その期間内に発生する震度1以上の地震の発生回数が少ないほど、発生する地震の最大震度が大きくなる可能性が高い。
◎月別の地震発生予想(震度)の目安
○ 基準 前月の地震発生回数 最大震度予想
● A 〜109回/月 6弱以上
● B 110〜119回/月 5強以上
● C 120〜129回/月 5弱以上
● D 130〜139回/月 5弱
● E 140〜349回/月 無し
● F 350回/月〜 5弱以上
◎前月に発生した地震回数と前前月に発生した地震回数を比較し、減少幅の大きいものについては、適宜補正(1ランクアップ:無し⇒5弱、5弱⇒5弱以上、5弱以上⇒5強以上、5強以上⇒6弱以上、6弱以上⇒6強以上)をしていただきます。
●前前月の地震発生回数が129回までの場合で、減少回数が20回以上であったとき
●前前月の地震発生回数が130回から139回までの場合で、減少回数が30回以上であったとき
●前前月の地震発生回数が140回以上であった場合で、減少率が30パーセント以上であったとき